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THE GURINDJI BLUES
THE GURINDJI BLUES
NO RCA 101937
Artist/Collecter Galarrwuy Yunupingu & Vincent Lingiari
Media Type EP
Area アーネム・ランド
Recorded Year 1971年
Label RCA
Total Time  
Price 廃盤
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1.Gurindji Blues
2.The Tribal Land
北東アーネム・ランドのイダキの演奏とカントリー・ミュージックを融合させたヨォルング初のコンテンポラリー作。土地権問題の警鐘を鳴らした歴史的な作品。

■Vincent Lingiariのスピーチの翻訳
■Gurindji Bluesの歌詞

タイトルのGurindjiとは、Gurindji言語グループの人々を指し、彼らはノーザン・テリトリー州のKatherineから約460km南東に位置するKalkaringi(旧Wave Hillステーション)の町を中心としたVictoria Riverエリアに住んでいる。

そしてこの曲を作曲したのはTed Eganという白人カントリー・シンガーで、歌っているのはNorthern Land Councilの前チェアマンとして、そしてヨォルングのソングマンとして有名なGalarrwuy Yunupinguである。しかも、おそらくこの音源でのディジュリドゥの演奏はGalarwuyであると思われる。

ジャケットにも描かれているとおり、歌の伴奏はギターとイダキ!トゥーツが使われないドローンのみのシンプルな演奏だが、いかにもヨォルングらしい舌の動きによるグルーヴ感がすばらしい。A面の「Gurindji Blues」はイダキとクラップスティックにGalarwuyとVincentの二人が交互に歌っているようだ。

そしてB面の「The Tribal Land」はカントリー調の2ビートのギターとイダキの伴奏にGalarwuyの歌だと思われるが、イダキの音程とギターの音程が合っていなくて妙に気持ちがわるい。だがその曲調、音楽的アプローチ、そして歌詞の内容は、後にオーストラリアの音楽シーンに躍り出るYirrkala周辺エリアのYolnguのロック・バンド「Yothu Yindi」の音楽性に通じるものがある。

このシングルEPに収録されている曲は、ディジュリドゥの音とクラップスティックが入ってはいるが、もともと白人であるTed Eganによって作曲された歌をベースにしているため、アボリジナルの伝統曲をアレンジしたというよりも、カントリー・ミュージックにディジュリドゥとクラップスティックを合わせたという感じになっている。しかし、これが後に「Yothu Yindi」によってより自分達の伝統音楽を中心にした作曲へとつながり、その音楽的アプローチがより多くのリスナーのハートを掴んでいったのは自然の理なのかもしれない。

このEPは当時の政府によって牧場として白人に売却されていたGurindjiの人々の土地を買い戻す資金を集めるために作られ、かなりの反響があり、牧場で働いていたアボリジナルの人々はストライキをする。それによって時の首相を動かし、彼らの土地権が認められることとなる。そういう意味でこのシングルは、初めてアボリジナルが自分達の土地権について歌った歌という歴史的価値の高い作品とされている。

■Vincent Lingiariのスピーチの翻訳
    「わしの名前はVincent Lingiari、White CreekステーションのDaguraguアウトステーションからこの録音をするために、そして土地権について話すためにやってきた。父や祖父から受け継いだものは、この土地とストーリーだ。今こうしてわしが座っている大地、それは牛や馬がこの土地にやってくるはるか前から、わしらの、アボリジナル・マンのものなんだ。それこそがずっとわしが強く想い続けていることで、今なお心にある。その事をあなたに聞いてほしいんだ。」
    -Vincent Lingiari(A面に録音されているスピーチより)-

■Gurindji Bluesの歌詞
    Poor bugger me, Gurindji Me bin sit down this country
    Long time before the Lord Vestey
    All about land belongin' to we
    Oh poor bugger me, Gurindji.
    Poor bugger blackfeller; Gurindji
    Long time work no wages, we,
    Work for the good old Lord Vestey
    Little bit flour; sugar and tea
    For the Gurindji, from Lord Vestey
    Oh poor bugger me.
    Poor bugger me, Gurindji,
    Man called Vincent Lingiari
    Talk long allabout Gurindji
    'Daguragu place for we,
    Home for we, Gurindji
    But poor bugger blackfeller, Gurindji
    Government boss him talk long we
    'We'll build you house with electricity
    But at Wave Hill, for can't you see
    Wattie Creek belong to Lord Vestey
    Oh poor bugger me.
    Poor bugger me, Gurindji
    Up come Mr: Frank Hardy
    ABSCHOL too and talk long we
    Givit hand long Gurindji
    Buildim house and plantim tree
    Longa Wattie Creek for Gurindji
    But poor bugger blackfeller Gurindji
    Government Law him talk long we
    'Can't givit land long blackfeller, see
    Only spoilim Gurindji
    Oh poor bugger me.
    Poor bugger me, Gurindji
    Peter Nixon talk long we:
    'Buy you own land, Gurindji
    Buyim back from the Lord Vestey'
    Oh poor bugger me, Gurindji.
    Poor bugger blackfeller Gurindji
    Suppose we buyim back country
    What you reckon proper fee?
    Might be flour, sugar and tea
    From the Gurindji to Lord Vestey?
    Oh poor bugger me.
    Oh ngaiyu luyurr ngura-u
    Sorry my country, Gurindji.